造船業における外国人人材の採用メリット・事例

高い技術習得意欲と粘り強さ。巨大なものづくりを支える、次世代の専門人材に

造船業や重工業の現場では、専門的な技術体力を必要としますが、溶接や鉄工など高度な技能を要する工程で人材不足が顕在化しています。


インドネシアをはじめとする東南アジア人材は、日本の優れた技術を習得したいという強い動機を持ち、複雑な作業や長時間労働にも真面目に取り組む粘り強さがあります。技術の継承と生産性の向上に貢献します。

インドネシア人材は、溶接・鉄板組立・塗装などの工程で、技能実習や特定技能を通じて受け入れが進んでいます。特定技能2号の対象分野であることから、長期雇用を前提とした人材育成が可能です。

造船業における採用メリット
専門技術の継承
専門技術の継承
溶接、電気、機械など
専門的な分野の資格取得に
意欲的な人材を確保。
将来の技能工として育成可能。
体力と忍耐力
体力と忍耐力
造船現場特有の重労働や
複雑な工程においても、
若さと粘り強さで
責任を持って取り組みます。
安定した生産体制
安定した生産体制
高い定着率と勤勉さにより
大規模なプロジェクトの
人員計画が立てやすく、
安定した稼働に繋がります。

日本の造船就業者数は10年で約3万人の減少

造船業でも生産人材不足が深刻です。日本の造船・舶用工業就業者数は2013年の約18.5万人から2022年には約15.0万人に減少し、2022年の時点で約9,500名の労働力不足が指摘されていました。高齢化に伴う技能継承の停滞も課題で、多くの造船所が外国人材に期待を寄せています。

造船業の工程は、溶接・鉄板組立、塗装、防錆、機器据付、配管工事などが中心です。特に熟練技術が求められる溶接工程は、インドネシア人の中にも母国で溶接訓練経験のある者が(特定技能1号・2号)で受け入れられています。実際、主要船舶メーカーではインドネシア人溶接工の受け入れが進み、品質や効率向上に寄与しています。

協調性のあるインドネシア人材

造船現場ではコミュニケーションチームワークが重要視されるため、現地の「Gotong Royong(助け合い)」精神や協調性が強みになります。加えて、インドネシア人は体力があり、塗装・溶接等の反復作業にも真面目に取り組むため、建造物の品質維持に貢献します。実際、大手船会社も「外国人はまじめで根気強い」と評価し、技能・日本語テストを経て即戦力化しています。

例えば大手造船所ではインドネシア出身の溶接工を特定技能1号で雇用し、「誠実で勤勉に働くため、溶接の品質が向上し、工程の効率化・納期短縮につながった」と報告されています。また、造船関連企業では技能実習修了後に特定技能へ移行した者が多く、熟練技能を持つ外国人材が補充要員となっています。

制度的連携

造船業は特定技能(造船・舶用)、技能実習、EPAなど複数の制度の対象です。2023年6月から造船・舶用機械分野も特定技能2号(永続就労可能)に追加され、長期雇用による熟練度向上が期待されています。また、インドネシアでは造船技能のある人材育成にも力を入れており、韓国がインドネシアに造船技能トレーニング拠点を設立するなど、同国の人材育成環境の整備も追い風です。

造船企業からは「インドネシア人溶接工は日本人以上の仕上がりを見せることもある」「若い外国人の加入で職場の雰囲気が明るくなった」との声があり、実際に納期遵守率の改善につながっています。一方で、現場経験の差から技術習得に個人差も見られるため、教育・コミュニケーション体制の整備が成功の鍵とされています。

私たちは誠実で勤勉に働くインドネシア人材をご紹介し、造船業界を活性化させるお手伝いをいたします。